マンスリーマンション退去費用まとめ|清掃費の相場・原状回復・途中解約の返金ルール

この記事でわかること

  • 退去時にかかる費用の全体像(何が請求されて何が不要か)
  • 清掃費の相場(5,000〜30,000円)と「退去清掃不要」の本当の意味
  • 原状回復費が発生する3つのケース
  • 途中解約の返金ルール(3パターンの実態)
  • 退去前にやること・当日の流れ

「マンスリーマンションを退去するとき、追加でお金を取られることはあるの?」

入居前に清掃費を払ったのに、退去時にまた請求されるのでは?と不安に思う方は少なくありません。また、「急きょ予定より早く退去することになったが、返金はあるのか」という疑問も多い問題です。

この記事では、マンスリーマンション退去時の費用の仕組みを整理します。清掃費・原状回復費・途中解約の返金ルールまで、退去前に知っておくべき情報をまとめました。


退去時にかかる費用の全体像

マンスリーマンションの退去時費用は、通常の賃貸とは大きく異なります。まず「何が前払いで、何が退去時に発生するか」を把握することが重要です。

清掃費は入居前払いが基本——退去時に改めて請求されないケース

多くのマンスリーマンションでは、清掃費(ルームクリーニング代)は入居申込時に一括前払いします。これは「退去後に行う清掃の費用」として事前に徴収されるものです。

費用項目 支払いタイミング 金額目安
清掃費 申込・入居前(前払い) 5,000〜30,000円
住宅保険料 申込・入居前(前払い) 月1,000〜2,000円
賃料 申込・入居前(全期間分前払い) 期間×1日単価

前払い済みの清掃費があるため、退去当日に改めて清掃費を請求されることは基本的にありません。「退去清掃不要」という表現はここから来ています。部屋をプロが清掃することが前払い費用に含まれているので、入居者が退去前に部屋を徹底的に掃除する必要はありません。

ただし「最低限の状態で退去する」という前提があります。大量のゴミを残したり、著しく汚損した場合は追加費用が発生します。

原状回復費が発生する3つのケース

清掃費とは別に、入居者の責任による損耗・破損がある場合は「原状回復費」が発生します。以下の3つが最も多いケースです。

ケース①:家具・家電の破損

マンスリーマンションには家具・家電が備え付けられています。テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど、通常の使用範囲を超えた破損については修理・交換費用を請求される場合があります。

たとえば、うっかりテレビを倒して液晶が割れた場合や、洗濯機に無理な負荷をかけて故障させた場合などが該当します。

ケース②:壁・床・天井の著しい汚損

たばこのヤニ汚れ、食べ物・飲み物のシミで変色した壁クロス、引っかき傷で深く損傷した床などは原状回復費の対象になります。通常の生活で生じる軽微な汚れ(経年劣化・通常損耗)は入居者の負担対象外ですが、故意・過失による損耗は請求されます。

ケース③:大量のゴミ・荷物の放置

退去時に大量のゴミや粗大ゴミを残していくと、処分費用を実費で請求されます。入居中に出たゴミは通常の自治体ルールに従って処分してから退去することが基本です。「荷物が多くて持ち出せない」という理由での放置は、規約違反として高額な処分費用を請求されることがあります。


清掃費の相場と「退去清掃不要」の意味

清掃費の相場

清掃費の金額は物件の広さや運営会社によって異なります。

間取り 清掃費の目安
ワンルーム〜1K 5,000〜15,000円
1DK〜1LDK 10,000〜25,000円
2LDK以上 20,000〜35,000円

この費用は入居前の支払い時に組み込まれているため、退去時の請求書には通常記載されません。入居申込書や契約書に「清掃費〇〇円」として明記されているはずなので、確認しておくとよいです。

「退去清掃不要」の本当の意味

「退去清掃不要」という表現は「部屋を汚したままにしてよい」という意味ではありません。「プロのハウスクリーニングを別途手配する必要がない」という意味です。

退去前には以下の最低限の状態にしておくことがマナーであり、多くの運営会社の規約にも明記されています。

  • ゴミはすべて持ち出す(分別してゴミ集積所に出す)
  • キッチン・洗面台の食べ残し・汚れを大まかに拭き取る
  • 備品・家電は元の場所に戻す
  • 鍵・カードキーはすべて返却する

これらを守っていれば、追加の清掃費が請求されることはほとんどありません。


途中解約の返金ルール(最重要)

マンスリーマンションは賃料を全期間分まとめて前払いします。このため、期間途中で退去する「途中解約」の場合、払い戻しがあるかどうかは運営会社の規約によって大きく異なります。

返金なし・違約金あり・日割り返金——3パターンの実態

途中解約の返金対応は、大きく3パターンに分かれます。

パターン①:返金なし(最も多い)

全期間分の賃料を前払いしており、途中解約しても返金がない運営会社があります。「定期借家契約に基づき契約期間の賃料は確定している」という考え方です。このパターンでは、30日契約して15日で退去しても残り15日分は戻りません。

パターン②:日割り返金あり

使用した日数分のみを徴収し、残りの日数分を返金する運営会社があります。返金する場合でも、清掃費や事務手数料は差し引かれることがほとんどです。「途中解約可・日割り返金対応」と明記している物件は、このパターンです。

パターン③:違約金が発生するケース

運営会社によっては、途中解約時に違約金を請求する規約があります。「解約予告から〇日以内の退去は1週間分の賃料を違約金として徴収」といった条件が設定されていることがあります。


長期利用割引を受けていた場合の注意点

2ヶ月・3ヶ月の長期割引を適用した契約で途中解約する場合、注意が必要なケースがあります。

たとえば「2ヶ月契約で月額5%割引」という特典を受けて入居し、1ヶ月で退去する場合、割引分を遡って精算(返金ではなく追加請求)されることがあります。「長期契約の特典を受けながら途中解約した」とみなされると、通常料金との差額を請求される場合があります。

長期割引を使う場合は、契約書の「途中解約時の精算規定」を必ず確認してください。

解約予告期間

マンスリーマンションを途中解約・予定より早く退去する場合、多くの運営会社では1ヶ月前までの通知を求めています。予告なしに急に退去しようとすると、対応できないケースがあります。

予告期間 代表的な対応
1ヶ月以上前 通常通り解約手続き
2週間〜1ヶ月前 返金されるが手数料差し引きのケースあり
2週間未満 返金なし・違約金が発生するケースあり

出張の終了やプロジェクトの完了が早まった場合でも、まず運営会社に連絡して解約の申し出を早めにすることが最善策です。


退去前にやること・当日の流れ

スムーズな退去のために、事前に準備しておくことをまとめます。

退去3日前まで
– 不要な荷物・ゴミを処分する
– 粗大ゴミは自治体の収集日に合わせて早めに手配する
– 運営会社に退去日時を連絡・確認する

退去前日
– 冷蔵庫の中を空にして電源を切り、霜取りをしておく
– 洗濯機の水抜きをしておく(物件によっては不要)
– 備品の場所を元に戻す

退去当日
– 鍵・カードキーをすべて返却する(郵送・ポスト投函か対面返却かを事前確認)
– 立会いが必要かどうかを確認する(多くのマンスリーでは立会い不要)
– ガスの元栓を締める
– 窓の施錠を確認する

退去後に「鍵を返し忘れた」「ガスの元栓を閉め忘れた」といったケースは意外と多く、運営会社への連絡・再訪問が必要になることがあります。当日のチェックリストを事前に運営会社に確認しておくと、スムーズに退去手続きを終えられます。

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よくある質問

Q. 退去時に清掃費を改めて請求されることはありますか?

A. 通常はありません。清掃費は入居申込時に前払いするのが基本です。ただし、著しい汚損や大量のゴミを残した場合は追加の清掃費が請求されることがあります。通常の使用範囲であれば退去時の追加請求はほぼありません。

Q. 途中解約した場合、残りの日数分の賃料は返金されますか?

A. 運営会社の規約によって異なります。返金なし・日割り返金・違約金ありの3パターンがあります。申込前に「途中解約した場合の返金規定」を確認しておくことを強くおすすめします。

Q. 家具・家電を壊してしまった場合、必ず請求されますか?

A. 通常の使用範囲での故障(経年劣化によるもの)は基本的に入居者の負担ではありません。ただし、落下・衝突・過負荷による故障・破損は入居者の故意・過失とみなされ、修理・交換費用を請求される場合があります。壊してしまった場合は隠さずすぐに運営会社へ報告することが重要です。

Q. 退去時に立会い検査はありますか?

A. マンスリーマンションでは立会い検査が不要な運営会社が多いです。鍵を返却したあとに運営会社スタッフが確認する形が一般的です。ただし、破損・汚損が疑われる場合は後日連絡が来ることがあります。

Q. 解約を申し出てから実際に退去するまでの最短期間はどのくらいですか?

A. 規約上は1ヶ月前の通知が必要な会社が多いですが、出張終了など急な事情がある場合は相談に応じてくれる運営会社もあります。最短で翌日退去に対応している場合もありますが、その際は返金なし・違約金が発生するケースがほとんどです。


まとめ

マンスリーマンションの退去時費用について、重要なポイントを整理します。

清掃費
– 入居前払いが基本。退去時に改めて請求されることは少ない
– 「退去清掃不要」は「プロ清掃済み」の意味。ゴミ処分・最低限の片付けは必要

原状回復費
– 通常の使用範囲では請求されない
– 家具・家電の破損、著しい汚損、ゴミ放置は実費請求の対象

途中解約
– 返金ルールは運営会社次第(返金なし・日割り返金・違約金の3パターン)
– 長期割引適用中の途中解約は追加請求リスクがある
– 解約予告は一般的に1ヶ月前まで

退去で困らないためにいちばん大切なことは、申込前に途中解約・返金規定を必ず確認することです。契約後に知っても後の祭りになります。

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